不運にして歯を失った場合の治療法

不運にして歯を失った場合、色々な治療法がありますが、選択肢の一つとして自家歯牙移植と言う方法が有ります。

いくつかの条件に適合する場合に採用される治療法ですが、保険適応でも有り、有効な選択肢と言えます。

この治療の必要条件ですが、先ずは保存不可能な歯が有る、又は歯の欠損が元々有る事。保存不可能な歯の周囲、又は欠損部にある程度は歯槽骨が残存している事。次に不要な親知らずがある事。その親知らずの形態が複雑でなく大きさも移植に適している事。移植後しっかりと固定が得られる事。以上の条件が整えば移植が可能な場合が有ります。

写真のケースは左下の7番が保存不可能な状態になり、抜歯が必要となりました。丁度その直ぐ後ろに斜めに生えてしまった親知らずが有り、形態も問題無いので移植を選択しました。

7番を抜歯後直ぐに親知らずを抜歯し移植、前方の歯と針金で連結して固定しました。術後経過が良好なことを確認した後、移植した親知らずの神経の治療をしました。

移植した歯はほぼ全ての場合、内部の神経は死んでしまうのでそのまま放置する事は出来ず、神経の治療が必要となります。約二ヶ月経過後固定用の針金を外し治療終了です。

このケースでは冠を被せる事は有りませんでしたが、通常は歯の形態と噛み合わせを整える為に最後に冠を被せる事が多いです。

移植は計画通りに治療が終了すればとても良い治療法だと思いますが、残念ながら全てのケースで治療が成功するとは限りません。ある報告によると5年間の治療の成功率は50%程度だとも言われています(当院での5年間の成功率は80〜90%程度です)。ですので、残せない歯と不要な親知らずがあり、もし失敗しても損害が無いような場合でないと治療に踏み切るのは良く有りません。又、治療は数ヶ月間掛かりますから、その点でも通院可能かどうか充分検討が必要です。

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