歯石は自分で取っても大丈夫?セルフケアに潜む危険性と歯科医院で落とすべき理由

こんにちは、武尾歯科です。 7月も半ばに入り、いよいよ夏休みの計画やレジャーの準備で街が賑わう季節になりましたね。皆様、いかがお過ごしでしょうか。

「鏡を見たら、歯の裏側に白い塊がついている……」 「歯医者に行くのは面倒だから、市販の器具を使って自分で取っちゃおうかな?」 そんな風に思われたことはありませんか?

最近はインターネットやお店でも、自宅で手軽に使える「歯石取り(スケーラー)」が売られているのを目にします。しかし、歯科医師として皆様に強くお伝えしたいのは、「自分で歯石を取るのは非常に危険で、しかもきちんとは落とせない」ということです。

今回は、似ているようで全く違う「歯垢と歯石の違い」や、セルフ歯石取りに潜むリスクについて詳しく解説します。

目次

そもそも「歯垢」と「歯石」の違い、ご存知ですか?

まず、お口の中の汚れである「歯垢」と「歯石」の大きな違いを整理しておきましょう。

  • 歯垢(しこう)
    • 状態: 歯の表面などに付着する、白くネバネバしたもの。
    • 正体: 細菌の塊(プラーク)です。
    • 除去: 軟らかいため、毎日の丁寧な歯ブラシで落とすことができます。
  • 歯石(しせき)
    • 状態: 石のようにカチカチに固まったもの。
    • 正体: 歯垢と唾液中のカルシウムなどの成分が結合したものです。
    • 除去: 非常に硬いため、歯ブラシでは絶対に落とせません。

「歯ブラシでいくらこすっても取れない硬い塊がある」という場合は、すでに歯石に変化しているサインです。

なぜダメなの?セルフ歯石取りが「危険」な理由

「いちいち歯医者に行くのが面倒だから」と、市販の器具を使って自分で無理やり歯石をガリガリと取り除こうとすることには、以下のような大きなリスクがあります。

歯茎を傷つけてひどい炎症を起こす恐れがある

歯石は非常に硬いため、落とすには強い力が必要です。市販の一般向け器具で無理に取ろうとすると、手元が滑って鋭い刃先で歯茎を刺してしまい、ひどい炎症や出血を引き起こすことが多々あります。

「一番悪いところ」の歯石を落とせない

歯石は、目に見える部分(歯の表面)だけに溜まるわけではありません。 本当に悪さをするのは、「歯茎の溝(歯周ポケット)の内部」に隠れて溜まる見えない歯石です。 この部分に歯石がついているかどうかは専門家でなければ見分けられず、ここを綺麗に取りきらなければ、歯石を自分で落としたつもりでも、裏で確実に歯周病が進行してしまいます。

歯石は定期的に歯科医院で落としましょう!

お話しした通り、歯石はご自身で安全に、かつ隅々まで落とせるものではありません。 やはり、専門のトレーニングを積んだ歯科医師や歯科衛生士が、専用の医療器具を使って丁寧に落とさなければ意味がないのです。

定期的にお口のクリーニングを受けることは、

  • 歯石を安全に、痛みを抑えてすっきり除去できる
  • 歯周ポケットの奥の汚れまで逃さず落とせる
  • お口全体の健康状態をチェックし、虫歯や歯周病の予防につながる といった、たくさんのメリットがあります。

まとめ

これから夏休みやお盆、ご旅行など、人と会う機会もぐっと増える季節です。 お口の汚れを丸ごときれいにして、自信を持った爽やかな笑顔でお出かけしませんか?

「自分で取ってみようかな……」と悩まれていた方も、ぜひ無理をせず武尾歯科にお任せください。患者様の痛みに配慮しながら、清潔でつるつるの美しい歯に仕上げます。

気になる汚れがある方はもちろん、「しばらくお口の掃除をしていないな」という方も、どうぞお気軽にご相談くださいね。

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